もう坂は上りきった?
半導体業界にはシリコンサイクルがあるといわれる。
という話は、ニュースを見る限り、4年後の今も変わったようには思えない。ここがシリコン・サイクルを回す原動力ともいえるのだが、好況になれば、どの半導体会社も必ず工場の拡充など設備投資に走るのである。なぜなら売れるときに自分が製造能力を向上させて規模を拡大しなければ、その分は他社がデカクなることになり、最終的には他社に圧倒されてしまうことになるからだ。だからみんな一斉に拡大する。また、好況時には品薄になり、お客の方も思うように半導体が手に入らなくなるので、あっちこっちに注文を出して部品をかき集めようとする。これも需要を押し上げる一因となる。そして、新しい設備が一斉に稼働し始めたころ、需要より供給能力が上回っていることに気付くのだ。
頭脳放談 : 第8回 シリコン・サイクルは神の見えざる手か、都市伝説か
景気の良い話
「メモ:半導体絡みのニュースピックアップ」を書いた時には、結構景気の良い話が多かった。坂を上っている最中、という感じ。それに、今回ちょっと探してみても、
- 「シリコンアイランド九州」(日本半導体ベンチャー協会)
- 「第11回 地域クラスターセミナー」(経済産業研究所)
- 「クリスタルバレー構想」(三重県への企業立地のご案内)
- 「ホトニクスバレープロジェクト」(千歳市)
不安になる話
その一方、
「Intelは歴史的に見て高水準の在庫を抱えたまま第2四半期に突入しており、第3四半期には在庫レベル削減に向けてプレッシャーがかかる可能性がある」(Merrill Lynch)
インテル、決算報告を受け株価が下落--見通しの悪化が影響(2004/07/14)
といった話もある。具体的には、「引き締めにかかるぞ!」という話は見ていないけれど…。このように大幅成長が見込まれる半導体業界だが、Gartnerによるとメーカー間には供給過多に対する懸念も広がり始めている。
(中略)
次の不況期突入に対する懸念が業界幹部らの頭を離れないようだ。世界半導体売り上げ、今年30%近くの伸びへ(2004/08/25)
3年位前は、私の知り合いでも、会社を変えた人が多かった。ただし、今回、「警戒している人が多いということは、あんまり酷いことにはならないのかも?」とも思う。


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